※この記事は、「自分の道」を歩む の続きの内容になっています。
この記事では「自分の道」を歩むには具体的にどうすればいいのか、そのポイントをお伝えしていきます。
『もりのラボ』では、自分の道を探求するためのポイントは、大きく5つあると考えています。
※この5つの条件は、全部満たすと「自分の道」が始まりやすいですが、それぞれのポイントを一つずつ深めていくことで着実に「自分の道」に近づいていく、そんなポイントだと捉えてください。
①長所 ②ポジション ③意味 ④内的感覚 ⑤ニーズ
①長所
「自分の道」を歩むためには、何よりもまず自分の長所を自覚することから始まります。
長所の探求は、自分らしさや自分にしかできない「自分の道」を歩むうえで、とても重要なものなのです。
ここに、心のジャンルの講師をしている、三美さんがいます。
※実際に心ジャンルで活躍している講師さん(名前は仮名)のストーリーです。
三美さんは、講師の仕事のなかでもレクチャーをするよりワークを作る方が得意です。
ワークの中でも特に「感覚を体験するワーク」をすごく繊細に作りあげることができます。
(じつは、感覚を体感するワークの中でも、言葉になっていない感覚を掴むことができるワークを作ることが一番得意だったりするのです!)
これは、もう誰にも真似できない、三美さんだけの長所ですね。
だからこそ、三美さんには「こんなワークを作ってほしい!」「こういうワーク作れるかな?」という相談がよくきます。
ワークを作ることは、三美さん自身も得意でしっくりきていて、周りからも求められている。
長所を活かして深めていくと、自分だけにしかできない長所へとどんどん成長していくのです。
もしまだ自分の長所がよく分からない場合は、自分が褒められたことを書き出してみたり、周りの人に聞いたりすることが有効です。
また、ストレングスファインダーのように長所や強みを分析してくれるツールを利用することでも、たくさん気づきが得られると思います。
はじめは「言われてみれば確かに得意かも…?」くらいのものかもしれません。
けれど、その長所を意識して深めて活かそうとすることで、どんどん磨かれていくのです。
ある人は情報を綺麗にまとめることが長所だったり、またある人はひとのサポートをすることが長所だったりします。
「自分の道」を歩むためには、長所を自覚してその”長所を磨き切る”ことが大きなポイントになっています。
②ポジション
自分の長所を活かせるかどうかは、「長所を活かせるポジションかどうか」によってかなり左右されます。
たとえどんなに世の中に役に立つ、良い長所をもっていても、それが活かせない環境やポジションであれば、自分の長所を全く活かせない、という状況になってしまいます。
たとえば、先ほどのワークを作る三美さんは、人の繊細な感覚を感じながら仕事をします。
この三美さんが、喧噪の中におかれることが多い仕事(たとえば、工場や人の大勢集まる職場)に就いた場合はどうでしょうか。
繊細な感覚を持っているがゆえに、色んなものを受け取りすぎて疲弊してしまいます。
このような環境では、残念ながらあまり三美さんの長所を活かすことはできません。
では、三美さんはどんなポジションにいると長所を活かせるでしょうか。
たとえば、伝えることやレクチャーが得意な講師さんが沢山いるような協会などと繋がって、そこからお仕事をもらうような、そんな環境だと長所が活かせそうです。
もしくは、講師さんとの繋がりをたくさんもっている人とタッグを組んでお仕事することもできそうですよね。
このように「自分の長所を活かせるのは、どんなポジションや環境なのだろう?」と考えて深めていくことも、自分の道を歩むためには欠かせない視点です。
③意味
自分にしっくりくる「自分の道」を深めていくためには、自分がどんなことに「意味」を感じられて、どんなことに「価値」を感じられるのかを探求していくことも重要です。
何に「意味」や「価値」を感じるのかは、人によって違います。
- 何かを作りあげることに意味や価値を感じる人
- 人が変化していくことに意味や価値を感じる人
- 社会が変わっていくことに意味や価値を感じる人
「あなたは、どんなことに意味を感じますか。」と聞かれたら、すぐに答えられるでしょうか。
はじめは「たぶんこのあたりかな」という大きな括りでも大丈夫です。
徐々に「その中でも”ここ”」、さらに「”ここ”の中でも」…という具合に、どんどん意味を感じられるところが細かくなっていきます。
たとえば、
心ジャンルに興味がある場合
⇒心ジャンルの中の何に意味を感じられるんだろう
⇒その中のさらにもっと意味を感じられるのは…?
そんな風にして、進んでいけば進んでいくほどどんどん絞られていくのです。
ここでもう一つ、考え方のコツがあります。
それは、仕事と趣味(プライベート)の「意味」は別個に分けて考える、ということです。
それは、「自分の道」は社会と自分の重なりあうところに存在するので、多くの場合、社会との接点がある仕事のなかで見つかりやすい、ということでもあります。
仕事のなかでどこに意味や価値を感じるのか、そこを深く探求していくことで「自分の道」への重要なピースが手に入るでしょう。
④内的感覚
内的感覚とは、簡単にいうと「自分がどう感じているか」です。
このように説明すると「ワクワクすること」をイメージする人もいるかもしれませんが、実は「ワクワクすること」は必ずしも「自分の道」に繋がっているわけではありません。
もちろん、仕事によっては「ワクワクすること」が必要とされる役割もありますし、実は内的感覚は関わる仕事の種類によってかなり変わってきます。
たとえば、事務をしている一子さんは
「事務は、そんなに負荷がないし、サクサク仕事できたときは気持ちいい!」
「嫌いではない、他の仕事やっているよりはいいかな」くらいに感じています。
もし体を動かすことが得意な人がいたら、事務という仕事は、とても苦痛で負荷がかかるものになるかもしれませんよね。
一子さんにとっての事務は、人より楽にできているし、他の仕事より心地良くできる。
一子さんの内的感覚の中では最も「自分の道」に近く感じられるはずです。
そして、「自分の道」を進めば進むほど、この内的感覚もより心地良いものに進化していくのです。
内的感覚からみていく場合、自分ができる仕事のなかで
- 他の仕事と比べて負荷が少ないこと
- 他の人がやるよりも楽に(心地良く)できること
この視点から見ていくと、自分の中からヒントがひょいっと出てくることがあります。
そして、その内的感覚はどんどん進化していき、より豊かな感覚へと自分を導いてくれるのです。
⑤ニーズ
もし素晴らしい長所や意味が見つかったとしても、それが社会や人から求められていなければ「自分の道」を歩むことはできません。
社会にニーズがなかったら、役に立たないものになります。
役に立たなかったら、意味を感じられなくなっていくし、内的感覚も悪くなっていきます。
だからこそ、自分の長所を活かせる社会のニーズを見つけることがとても大事なのです。
そして同時に、どんなニーズに自分は応えたいか、もとても重要です。
たとえば、教育能力に長けている二美さんが以前勤めていた会社では、均一化した人材に育ててほしいというニーズがありました。
一方、二美さんの中では、その人らしさを伸ばせるような教育をしたいというニーズがありました。
お互いのニーズが嚙み合わなくなったところで、二美さんは自分の長所を活かせるニーズを求め、二美さんの求めるニーズに合致する今の会社に転職したのです。
会社と二美さんのニーズの交じり合うところで、二美さんの「自分の道」の歩みが始まりました。
社会のニーズと自分のニーズの重なるところに「自分の道」があるからこそ、社会のニーズと自分のニーズの探求が「自分の道」を歩むうえでとても大切なのです。
(お互いの必要性を満たす、については、別途「感情成熟の三段階」の記事で説明します)

ここまで「自分の道」を歩む5つのコツをお伝えしてきました。
①長所 ②ポジション ③意味 ④内的感覚 ⑤ニーズ
この5つのポイントを意識して少しずつ深めていくと「自分の道」の探求がはじまります。
そして、今まで「自分の道」ってもっと遠いものだと思っていたけど、もしかしたらそうでもないかも…そんな風に思ってもらえるのではないかと思っています。
自分の道を歩む人が増えると
今回は、「自分の道」についてお伝えしてきました。
「自分の道」を歩んでいく人が増えると、たくさんの人が社会との調和を保ちながら、その人にしかできないことを極めていくことができる。
そうしたら‥どんな社会になっていくでしょう。
(現実に叶えらえる優しい世界は、別の記事で詳しく説明します)
もちろん、「自分の道」は、一足飛びにひょいっと見つけられるものではないかもしれません。
ゆっくりと自分を見つめなおし、心の声に耳を傾け、そして、社会のニーズにも耳を傾けていく地道な作業です。
でも、続けていくと、必ず自分自身を豊かなところへ連れて行ってくれるものです。
いまもし、すぐに見つからなくても、ゆっくりと見つけていくことができる。
「自分の道」を深く探求する仲間がたくさん増えて、いっしょに世界をもっと豊かにしていけたら嬉しいなと思っています。
※この記事は、森野御土日古のライブ配信やインタビューをもとに、ライターが文章を作成しています。
関連動画
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<自分の道の5条件>
<自分の道の5条件(ニーズ・意味・内的感覚)>